よしかわ杜氏の郷通信

 よしかわ杜氏の郷のトップページよしかわ杜氏の郷通信トップ  56≫2012年10月22日

 ロハスな農村・よしかわの自然は、毎日違った表情を見せてくれます。
 私たちはそんな移り変わる自然の姿を目にしては、喜んだり悲しんだり…自然と喜怒哀楽を共にする暮らしをしています。
 そんなよしかわの姿をほんの少しですが紹介していきたいと思います。
 お気に召しましたら「よしかわ」に一度遊びにきてください。

「伝統の杜氏の技を伝える土地・よしかわ」
「酒米の県内最大の生産地・よしかわ」をアピールするために始まった、
〈越後・よしかわ酒まつり〉。
今年も10月7日に開催されました。今回で15回目を数えます。

時折小雨がぱらつく生憎の天候でしたが、やはり雨にたたられた昨年を上回る3000人の皆さんにお越しいただきました。ご来場いただいた皆様、まことに有難うございました。

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今回は、当日おいでになれなかった方のために、「第15回越後よしかわ酒まつり」の様子をご紹介します。

 

■ステージ・パフォーマンス

●「酒まつり」に欠かせないのが、「頚城酒造り唄」。
「よしかわ杜氏」は、「越後杜氏」の一流派「頚城杜氏」に属します。この杜氏集団に伝えられるのが「頚城酒造り唄」。杜氏や蔵人は、大変な集中力で蒸米や酒母造りなどの作業を行います。このとき、皆が気持ちを一つにして作業に集中するために、全員で唄を歌いながら仕事をしていました。タイマーやストップウォッチがなかった昔、この唄には「作業の時間を計る」という意味もあったそうです。もちろん今の酒造りの現場では唄は歌われません。頚城杜氏の有志が、保存会を作って、地元の伝統を今に伝えているのです。その唄は哀感にあふれ、聴いていると思わずしんみりとしてしまいます。よしかわ杜氏は同じよしかわの杜氏と蔵人でグループを作り、全国各地の蔵元に招聘されて秋から春の間、夜昼を問わない厳しい酒造りの作業に従事していました。そんなよしかわの酒男たちの、ふるさとや家族を思う気持ちが、今でも「酒造り唄」の中には感じ取れるのです。あらためて酒造り唄はよしかわの歴史を伝える、貴重な文化遺産だという思いを強くします。

●40年を越える歴史を持つ「吉川中学吹奏楽部」は「定期コンサート」や「やったれ祭り」での演奏など活発な活動を展開しています。13回目の酒祭りに初登場、今回は三回目の参加です。バラエティー豊かな選曲と元気一杯な演奏で開場を沸かせました。

●「よさこいソーラン」を披露したのは地元グループ「百華踊乱よしかわ」。11年前に結成され、「やったれ祭り」などよしかわのイベントの盛り上げ役を果たしています。オリジナルな踊りのレパートリーと老若男女混じって一体となった息のあった踊りは日頃のハードな練習のたまもの。開場も踊り手たちに先導されて、一体感が高まってきます。

●地元の和太鼓グループ「鼓舞衆(こぶし)」の寄席太鼓も、いまや酒まつりに欠かせない名物。顕法寺の“烽火上げ”や各種の地元イベントで大活躍、地域外にも呼ばれて演奏することが多くなっていますが、やはり凄い迫力。お腹の底まで痺れるような力強い音は、何だか気持ちをワクワクさせてくれるようなパワーがあります。

●演歌、ものまねなど、毎回ゲストが登場するのも「越後よしかわ酒まつり」の楽しみ。昨年の地域アイドル「ねぎっこ」に続いて今年は演歌歌手「朝比奈ゆう」さんが登場。村上市出身の朝比奈さんはまだ20代。子供の頃から歌い続け、今年メジャーデビューを果たしました。堂々としていながらしっとりした中にもういういしさと華やかさがあるステージに、皆目も耳も釘付けになりました。

●このほかにも子供達が眼を輝かせた「バルーンパフォーマンス」なぜか懐かしい「餅つき」などに、小雨にもかかわらず途中でお帰りになる方は少なく、ご来場の皆様は最後までゆったりとイベントをお楽しみいただいたようでした。

■お祭り広場

●模擬店
30を超える模擬店は、もしかしたら「酒まつり」の最大の呼び物かもしれません。さるなしワインや漬物や米、野菜、味噌などを作るよしかわの生産者組合やグループが丹精こめて作った農産物を販売します。工芸品の製作体験や販売もあり、また吉川商工会の青年部・商工部・女性部・工業部をはじめ様々な地域のグループも参加、屋台で焼きそばや唐揚げ、カレーなどのお祭りメニューを販売します。東京在住の吉川町出身者が組織する「東京吉川会」や、交流都市として旧吉川町時代から密接なお付き合いのある荒川区の皆さんもテント屋台を出店。お客さんとお店の会話がそこここでにぎやかに聞こえてきます。お店は楽しいコミュニケーションの拠点なのです。

●特設居酒屋「よってっ亭」
吉川観光協会が運営する特設居酒屋「よってっ亭」は今年で3回目。人気の定番企画になりそうです。よしかわ杜氏の郷のお酒に合うのは、やはり地元の食。ということで杜氏の郷のお酒と地元産の食材を中心とした地元料理を提供しています。ワラビの煮〆、糸カボチャの和え物、舞茸の牛肉捲、おでんや角煮など6品種を用意し、早々と売り切れとなりました。

■「全国200銘酒利き酒会」
「200種以上を飲み比べできる、最大級の利き酒会」として、人気を集め、新潟県内はもちろん、関東圏や中部、関西からも日本酒マニアが駆けつける「全国200銘酒利き酒会」。悪天候ながら今年も300名以上の方が利き酒に参加してくださいました。お客様は広い会場を回遊しながらずらっと並べられた一升瓶を眺め、飲みたかったお酒や面白そうなお酒をチェック。メーカーの方や杜氏さんもアテンド、お酒の造りに関するマニアックな深い話をしながらの利き酒に、ゆっくり長居される方が沢山いらしゃいました。

 

■よしかわ杜氏の郷売店
道の駅よしかわ杜氏の郷では特設テントを設置、普段はお店には並ばないレアなお酒「原酒」各種を販売。アルコール調整のための加水を行わないので、アルコール度が高く、しかも味わいが濃厚で、インパクトあるお酒です。テントには日本酒好きの方が参集、興味深げに試飲され、殆どの方に「美味しい!」とご購入いただきました。

また店内では恒例の「天恵楽 純米酒 越後よしかわ酒まつり記念限定ラベル」を発売。ラベルは今日だけの限定ですが、中身は昨年NHKの番組「あさイチ」内のコーナー「産直ライブ」で篠山輝信さんに「美味しい!」とお褒めいただいたお酒です。上々の売れ行きでした。

1500円以上お買い上げのお客様には「日本酒カクテル」を無料サービスする企画も実施、「よしかわ杜氏 大辛口」とジンを使用した「サムライ・ロック」など5種類をご用意、日本酒の新しい飲み方の提案を行いましたが、こちらも好評。「レシピを教えて」など、嬉しいリアクションをいただきました。(当蔵のお酒を使用した日本酒カクテルの作り方はこちらでご覧頂けます)

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この機会にと東京の飲食店の経営者組合の皆様が見学にいらしたり、始めて当地をご訪問頂いた日本酒好きなお客様からお米やお酒についての熱心なご質問を頂いたりと、あらためて皆様の日本酒へのご興味と熱意を感じました。中高年の方から20代初めの方まで、日本酒に興味を持つ幅広い層のお客様が不順な天候にも関わらず沢山お集まり頂いた今回の「酒まつり」。
「杜氏の隠れ里」よしかわの、お酒を巡ってのコミュニケーションの輪がどんどん広がっていく。そんなイメージが頭に浮かんだイベントとなりました。


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