自然薯をおいしく食べていただくために
薄皮に風味が凝縮されています。皮をむかずにお使いください。他の山芋類と異なり、自然薯の薄皮と、皮と身の間には自然の風味や香りが詰まっています。ぜひ皮ごと召し上がってみてください。
黒いアクは、ポリフェノール。「コク」のもとですので取り除かずお使いください。
自然薯はすりおろした後、茶色や黒のアクが出てくる場合がありますが、これは新鮮で生きの良い芋の証拠。このアクの正体は抗酸化作用を促すといわれる、ポリフェノールです。ワインや醤油などのコクにも、このポリフェノールが大きな働きをしています。取り除かずに全体に伸ばしていくことで豊かな風味が生まれます。
保存は低温で。
保存する場合は、適当な大きさに切り(包丁で切れ目を入れてから折ります)、切り口の表面を乾かしてからラップに包んで、冷蔵庫(できれば3℃〜5℃)に貯蔵して下さい。風味・食感が落ちますので冷凍は避けてください。
下ごしらえの方法
1.ひげ根を焼いて除去する。 自然薯をガスレンジやライターにかざして炙ると、ひげ根は簡単に燃えてなくなります。小さい自然薯の場合は、網の上で転がしながら焼ききります。
2.洗う。 皮の表面の土などを流水で洗い流します。汚れが気になる場合はたわしで軽くこする程度に。こすりすぎると皮が破れて風味が逃げてしまいます。傷んでいる部分はきれいに取り除いてください。
零余子(むかご)の下ごしらえと保存方法
むかごは水でよく洗い、土や虫食いの実を取り除き、そのまま調理してください。(皮ごとお召し上がりいただけます)水気を乾かしてから、袋に入れて、冷蔵庫で保存していただくと、1〜2ヶ月の保存が可能です。鮮度保存の袋に入れるとさらに持ちが良くなります。もし、しなびてしまった場合には水にしばらく浸けておくと戻ります。
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