よしかわ杜氏の郷通信 

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よしかわ杜氏の郷のさけかすお酒は削ったお米が発酵の力で糖に分解し、アルコールが発生してできるもの。
そして発酵の過程で、細菌たちはアルコールの他にもビタミンやアミノ酸などを沢山作り出しており、お酒を絞った後の〈酒粕〉にはそんな栄養素が大量に含まれています。
酒どころ越後では昔から、そんな発酵の恵み・酒粕を、様々な形で料理に利用してきました。
越後地方の味噌汁や鍋物、漬け物などの保存食には、酒粕は欠かせない存在です。
近年、酒粕はヨーグルトと並んで「菌が作った健康食品」として注目されています。
「よしかわ杜氏の郷の酒粕」は、地元で育てた酒米ならではの「お米の良さ」が生きる、美味しい酒粕。ぜひふだんのお食事にご利用ください。

このページでは酒粕料理のレシピをご紹介しています。ご家庭で簡単にできるのが酒粕料理のいいところ。お酒のおつまみに、おかずの一品に、ぜひ酒粕をご利用ください。
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※酒粕は、冷蔵保存で、乾燥させないように密閉容器に入れるなどして保管してください。
※開封後はなるべくお早めにお召し上がりください。乾燥しないように注意していただければ冷凍保存も可能です。
※酒粕にはアルコールが含まれておりますので、アルコールに弱い体質の方やお子様は、じゅうぶんに加熱してアルコール分を飛ばし、一度にたくさんは召し上がらないようお気をつけください。
※酒粕の表面に白い斑点が出る場合やピンク色になる場合がありますが、これは、酒粕本来の性質のものですので、安心してお召し上がりください。
 当蔵オンラインショップで冬〜春の間、お買い求めいただけます。

酒粕甘酒酒粕ミルクかん酒粕の天ぷら酒粕ピザ酒粕味噌汁粕漬けあぶり酒粕数の子粕和え酒粕蒸しパン酒饅頭番外編*酒粕風呂とパック*自家製練り粕ほたて貝柱の粕漬カボチャのスープ

あぶり酒粕
あぶり酒粕 ・・・・・・・
材料:酒粕、砂糖 適宜(砂糖醤油でも美味)
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1.酒粕を一口サイズにちぎり、トースターか餅焼き網(フライパンでも可)に乗せて弱火で、こんがりと焼く。焦げやすいので火加減にご注意ください。
2. そのままか、または砂糖や砂糖醤油をかけて、熱いうちに食べてください。
香ばしさと酒粕ならではの豊かな香り、チーズのような柔らかな食感が楽しめる一品。子供の頃、火鉢やストーブの上に網をおいて、ちぎった酒粕をほんのりあぶり、砂糖をたっぷりかけて食べたものです。(アルコールを含むので)酔っぱらって、顔が火照って真っ赤になり、食べ過ぎをしかられながら、親の目を盗んでたべたものでした。甘い・苦い懐かしい味です。

数の子粕和え
あぶり酒粕 ・・・・・・・
材料:酒粕50g 純米料理酒50〜100cc 砂糖、塩、わさび 適宜 
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   味付け数の子2〜3本分位
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1.酒粕をすり鉢に入れ、純米料理酒を加えて、なめらかになるまで擦る。
2.砂糖、塩、わさびを加えよく混ぜ合わせお好みの味に調整する。
3.一口サイズに切った数の子を和える。すぐに食べられますが、半日位寝かせると味がなじみます。
わさび漬けで数の子を和えたものが良くスーパーなどで売られていますが、酒粕があれば、自分ごのみの味がつくれます。お正月だけでなく、酒の肴や、ご飯のともにおすすめです。

酒粕甘酒
冬の家庭の定番メニュー、〈甘酒〉は、手軽にできる健康ドリンクです。ビタミンやミネラルがたっぷりな酒粕だから、甘酒のバリーションメニューをご提案。「ミルク甘酒」や夏でもおいしい「冷やし甘酒」など手軽なものから、酒粕パワーを摂ってはいかがでしょう?

甘酒 ・・・・・・・
分量の目安:(1人前)酒粕…50g 水…200cc 砂糖…適量 塩…少々
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定番の甘酒:酒粕に適量の湯と砂糖を加えて煮立て、塩少々を隠し味に加える。
※お好みで生姜のおろし汁を加える。

ミルク甘酒:定番の甘酒の水の量を半分から3分の2位に減らし、酒粕・砂糖塩・を溶かし煮立てた後、仕上げに牛乳を加えます。

冷やし甘酒:定番の甘酒の酒粕の量を少なめに(3分の2程度に減らし)、煮立てた後、荒熱を取ってから冷蔵庫で冷やします。※さらっと飲みやすくするため、少しゆるめにつくります。お好みで生姜汁やレモンを少々加えても美味。

酒粕ミルクかん
家庭でできる人気の和風スイーツ『牛乳羹』。酒粕を入れることでお酒と麹の豊かな風味が加わり、大人の味に。フルーツなどと合わせて供すると、お洒落なおやつになります。

酒粕ミルクかん・・・・・・・
材料:酒粕…20g 牛乳…200CC  ぬるま湯…100CC  砂糖…30g
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粉寒天…2g
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作り方
1. 鍋に粉寒天・酒粕・ぬるま湯を入れて合わせ、泡立て器などでよく溶かす。
2. 1に砂糖を加え、沸騰させる。
3. 2に牛乳を加え、煮立つ寸前に火を止めて荒熱を取る。
4. 容器に移し、冷めたら冷蔵庫でつめたくなるまで冷やす。
※ぎりぎり固まるかんてんの分量でやわらかく仕上げると、のどごしもぷるんとして良いようです。

酒粕の天ぷら
とろっとクリーミーな酒粕のてんぷら。純米吟醸酒など香りの高いお酒の手軽なおつまみに。

酒粕天ぷら・・・・・・・
材料:酒粕 天ぷらの衣 揚げ油 各適量
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純米吟醸作り方
1. 酒粕を一口大にちぎり衣をつける。
2. 170℃くらいのあぶらでからりと揚げる。
※水分を含んでいるので油がはねやすいので、衣をしっかり纏わせて揚げましょう。

酒粕ピザ
ちょっとした酒のつまみに、トースターで簡単に出来る酒粕の「ピザ」はいかがでしょう?「有りがたし」など冷やした純米酒のつまみによく合います。

酒粕ピザ・・・・・・・
材料:酒粕、とろけるタイプのチーズ、トッピング用トマトなど適量
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作り方有りがたし
1. 酒粕をクラッカーほどの大きさに切り、それより一回り小さめにカットした溶けるチーズを乗せる。
2. 1に細かく刻んだトマトやバジル、ピザソースなどトッピングする。
3. トースターでこんがり焼く。
※熱くなるので、やけどに注意してください。ビザソースやキャラウエイなどのスパイス、ハーブ類をトッピングしても、エキゾチックな味わいに。

酒粕味噌汁
酒どころでは、味噌汁に酒粕を入れ、毎日少しづつ継続して酒粕を摂る家庭が多いです。酒粕が入るとコクと旨みと香りが増し、寒い冬には、体をポカポカ温めてくれる効果も。酒粕に大量に含まれるビタミンやミネラルがたっぷり摂れるのもうれしい!大根や人参、ごぼうなどの「根菜具沢山みそ汁」や鮭やタラなど魚が入った味噌汁にも、おすすめです。

みそ汁に酒粕を・・・・・・・
作り方のポイント粕をとかす
普通の味噌汁の要領で作りますが、味噌を入れる前に酒粕を加えて煮立たせ、アルコールをとばし、その後味噌を溶かします。 酒粕の量は1人前あたり小さじ1/2〜1程度。お好みで調整してください。(粕が固い場合は少量のだし汁で粕を柔らかくしてから入れるとすぐ溶けます)

粕床の作り方(味はお好みでいろいろ工夫してみてください)
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酒粕 250g(室温でやわらかくしておく)
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砂糖 25〜50g(みりんを使ってもOK)
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水(又は純米料理酒) 50cc位(みりんを使う場合は不要)
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塩 15〜20g(塩のかわりに味噌を使ってもOK)
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1. 酒粕を水でのばしながらやわらかくします。
2. 砂糖・塩は一度に入れずに味を見ながら調整してください。(あれば、すり鉢に入れてすりこ木で摺るのがベスト。よく混ざりなめらかに仕上がります。)「甘しょっぱく」感じるくらいに仕上げる。

粕床の説明粕床:密閉容器に半量を入れ清潔なガーゼを置きその上に、野菜や肉、魚など乗せ、ガーゼをかぶせて、残りの粕を全体にかぶせる。ふたをして冷蔵庫で保存してください。
※ ビニールの袋に粕床を入れ、そこに下処理をした野菜や肉・魚を入れ、混ぜ合わせてから冷蔵庫で寝かす方法が簡単です。
※床は何度も使用できますが、食材の水分が出て水っぽくなったり、味が薄くなってきたら新しい粕床に変えてください。

 

簡単!野菜の粕漬け(浅漬け)
毎日食べたい<漬け物>ですが、糠漬けは「糠床の管理が大変!」と敬遠されがち。でも、酒粕を使った「粕床」ならば、翌日には美味しい漬物が。野菜本来の味が活きる、風味豊かな漬物を作ってみましょう。

野菜の粕漬け野菜の簡単粕漬け 野菜の粕漬けの作り方(直漬け)
1. 
粕床をビニール袋に入れる。
2. 食べやすい大きさに切った野菜を入れ、粕と良く混ぜ合わせてから冷蔵庫で寝かせます。
3. 食べる直前にさっと、粕を洗い流して盛りつけます。
■漬物の作り方のポイント
●水気の少ないものは、そのまま食べやすい大きさに切って漬ける。●大根・セロリ・きゅうりなど水気の多い野菜は、粕床に漬ける前に、塩をまぶして5分ほどおいて水出しをし、水気をふき取ってから粕床へ入れる。●ごぼうなどアクの強い野菜は、漬ける前に茹でてから水気をふき取り粕床へ。

※床は何度も使用できますが、食材の水分が出て水っぽくなったり、味が薄くなってきたら新しい粕床に変えてください。※食べる時、塩分が多いと感じたら、水に粕ごと漬けて塩出しを。甘い場合はほんの少し醤油をかけて食べると一層おいしくなります。

 

酒粕で美味しさUP!肉・魚の粕漬け
鶏のささ身や胸肉、イカなどのあっさりした肉や魚を粕に漬けると、旨みとコクがたっぷりの贅沢な味わいに。またサケやタラなどの脂の多い魚は、粕に漬けると脂のしつこさが抜けて旨みが増し、よりおいしくいただけるようになります。酒粕には、いつもの素材をひと味美味しく一変させてくれる素晴らしい力があります。ちょっと多めに肉や魚を買ってしまったとき、ぜひ「粕漬け」をお試しください。美味しいメニューが簡単に一品誕生します。

お肉の粕漬け肉・魚の粕漬けの作り方(直漬け)
魚粕漬け1. 粕床をビニール袋に入れる。
2. 漬ける肉や魚を1に入れ、全体にまんべんなく粕が付くようにもみこむ。
3. 冷蔵庫に保存する。翌日から食べられます。冷凍もOK。
※粕はこげやすいので、焼く前にキッチンペーパーなどでふき取ってから火加減に注意しながら焼きましょう。

粕漬けソーセージアレンジレシピ〜粕漬けソーセージ〜
ソーセージをガーゼでくるみ、上記と同様にビニール袋を使って粕漬けに。フライパンで弱火で少し焦げ目が付くまで焼けば、濃醇なお酒にぴったりのおつまみになります。

酒粕蒸しパン
酒粕蒸しパン ・・・・・・・
材料:小麦粉100g ベーキングパウダー5g(ふるって合わせておく)
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   酒粕30g 砂糖30g 塩 ひとつまみ 水50cc   
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   牛乳50cc 甘納豆 適量(煮豆でもOK)
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懐かしい蒸しパンが、酒粕で入りで大人の風味に。手軽にできるおやつです。
1. 耐熱容器に酒粕と水と砂糖を合わせて入れ、電子レンジに30秒程かけよくかきませて甘酒をつくっておく。
2. 小麦粉とべーキングパウダーを合わせふるいにかける。
3. 1に牛乳を加えたものをの粉に合わせて、さっくりと混ぜ合わせる。
4. カップにを入れて甘納豆を飾り、湯気のあがった蒸し器で強火〜中火で15分から20分程度蒸す。(竹串でさしてなにもついてこなかったら蒸し上がり)

酒粕まんじゅう
酒粕饅頭・・・・・・・
材料:(約6個分)小麦粉50g ベーキングパウダー5g(ふるって合わせておく)
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   酒粕20g 砂糖20g 塩 ひとつまみ 水20cc   
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   小豆あん90g 片栗粉 適量(打ち粉用)
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酒粕の香りも豊かなおまんじゅうです。いわゆる「酒まんじゅう」は、酒粕の搾り汁を小麦粉に混ぜ、寝かせて発酵させて生地を作りますが、今回は寝かせる手間いらずの簡単レシピで。短時間で出来、しかも普通の酒まんじゅう以上の風味をお楽しみいただけます。
1. 酒粕と水と砂糖・塩を合わせて耐熱容器に入れ、電子レンジに30秒程かけ、よく混ぜて甘酒をつくっておく。
2. 小豆あんを6等分に分けて、それぞれ丸める。
3. 小麦粉とべーキングパウダーを合わせふるいにかける。
4. 13の粉を加えさっくり混ぜ合わせ、ひとまとめにする。
5. 打ち粉をした台に4を乗せ6等分にして、丸めてから麺棒で平に伸ばし餡を包んで丸くまとめる。
6.  湯気のあがった蒸し器で強火で15分程度蒸す。

番外編*酒粕風呂と酒粕パック*

よしかわでは冬場は雪のおかげで湿度たっぷり、なので肌は乾燥知らず。酒粕は甘酒や粕汁、粕床で日常的に食べるもの…なのでこういう使い方があるとは知らなかったのですが、東京在住のお客様から「酒粕パックや入浴剤に利用してから肌がしっとり潤いました。冬の乾燥対策に最適です」という情報をいただきましたのでご紹介します。

酒粕風呂
1. サラシに細かくちぎった酒粕を入れ、くるんで輪ゴムで止める。
2. お風呂の中でやさしくもみほぐして酒粕を溶かしてください。香りの良いにごり湯になります。

酒粕風呂 酒粕風呂

酒粕パック
1. 酒粕30gに水30ccを合わせ、電子レンジで30秒程度かけて、粕を練って柔らかくする。
2. 手にとり顔に優しくマッサージするように塗り、少しおいてからよく洗い流す。

酒粕風呂自家製練り粕
酒粕を密閉容器に入れ、酒粕と同量の水または、ぬるま湯でふやかしておくと、手軽に料理に利用出来て便利です。

ほたて貝柱の粕漬ほたて貝柱の粕漬
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材料:ホタテ貝柱…適量
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1. 粕床にホタテ貝柱を1〜3日程度漬ける。
2. 熱したフライパンで軽く焼き付ける。
※粕床の塩気だけですが、旨味たっぷり!酒粕のパワーに感謝の味です。

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