夕顔(ユウガオ)
〜ふんわり・もっちりの食感はオンリーワン!〜
名前のとおり、夕方に白く美しい花を咲かせるユウガオはカンピョウの材料として知られています。この実を細く帯状に向いて干したものがカンピョウ。お寿司や汁物に用いられます。昔はどこでも栽培されていたようですが、現在では干瓢の原料として栃木県や山梨の一部で栽培されているほかは、すっかり廃れてしまった野菜です。
実はこの夕顔、カンピョウ以外の料理でも実に美味。味はカンピョウですが、とろっとやわらかく、他の野菜にはない絶妙の食感が実に楽しいのです。煮物でも炒め物でも、しっかりと出汁や他の食材の味わいがしみこみ、その美味しさで思いのほか食べられてしまいます。食物繊維も豊富で、食欲が落ちる夏場に便秘される方にはもってこいの野菜です。全長30センチ以上とけっこうな大きさなので、少人数のご家庭では食べきれるかしら?と心配になるかもしれませんが、食べやすい大きさに切って冷凍保存されるかたもいらっしゃるようですし、食べきれない分はかんぴょうにしてしまえば、長く楽しめますので、思い切って大きな「ユウガオ」を一度お試しください。
夕顔を輪切りにしてかつら剥きのように細長く切って2〜3日天日で干せば、自家製カンピョウに。都会で場所がなくても、ハンガーに吊るして、洗濯物を乾かす感覚でつくれます。(自家用なので、切り方も適当に!多少不格好でも味は格別です。)種のある中心部は柔らかくて剥きにくいので、食べやすい大きさに切り「炒め煮」に。外側の固い皮と種とヘタ以外は全て食べられます。(とりづらい若い果実の場合は種部分もぷちぷちしていて柔らかいのでそのまま食べて大丈夫)
たまには日本酒を冷やして、いつもとはちょっと違った野菜で食卓をにぎわせてみては。普段とはちょっと違う味わいや食感に、話もきっとはずみます。
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