よしかわ杜氏の郷通信 

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お屠蘇を美味しく飲もう!

お正月の伝統行事・「お屠蘇(おとそ)」。元日のお雑煮の前に、家族そろって1年の健康を願って飲むお屠蘇の味は、「今年もみんなで頑張ろう」という意欲を盛り上げてくれます。デパートやスーパーも元日や正月2日から営業するようになった今、「お屠蘇気分」という言葉はもう死語に近くなってしまいました。でも、こんな時代だからこそ1年の始めには「お屠蘇」で家族の絆を確かめ、きりっと気分を引き締めてみては。1年に1回だけ飲むお酒・お屠蘇。〈美味しいお屠蘇〉ならば、めでたさも倍増です。

「屠蘇器」がなくても大丈夫。
屠蘇器がないから…としり込みすることはありません。形より心と味が大事。漆塗りの取っ手つきの銚子や杯がなくとも、ワイン用のカラフェや普通のお猪口やグラスがあればお屠蘇はいただけます。身近な食器でトライしてください。

お屠蘇の味わいはいろいろ。お好みでどうぞ。
お雑煮と同様、地方によって異なる「お屠蘇」。屠蘇散をお酒に入れるもの、本みりんに入れるもの、日本酒をそのまま飲むもの、熊本や鹿児島、島根などでは、地元産の特殊な甘いお酒を用いるようです。江戸の昔から酒造りを行っており現在に至るまで杜氏や蔵人など「酒屋もん」が多い越後よしかわでは、屠蘇散は用いず、吟醸酒やにごり酒を「お屠蘇」と呼んで元日にいただきます。決まりごとにとらわれず、お好みの味わいの「家族の味」「私の味」のお屠蘇もあっていいのでは。各地のお屠蘇を参考に作ってみましょう。

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★★基本の作りかた★★
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1・お酒または本味醂300ml程度を銚子やカラフェなどに入れる。
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2・市販の屠蘇散を浸す。
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3・7〜8時間を目安に屠蘇散を取り出す。長時間浸しすぎると、苦味が出てしまうので注意。
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よしかわ杜氏の郷のお酒でお屠蘇をつくる有りがたし瓶越淡麗 天恵楽 純米●すっきり飲みたい人 → お酒で作る

香りも豊かなお屠蘇を楽しむには、香りが強いお酒は厳禁。お屠蘇の香りとお酒の香りがぶつかってしまいます。また、淡麗系のお酒もお屠蘇の味ばかりが際立ってアンバランスに。濃醇系のお酒がおすすめです。
よしかわ杜氏の郷のおすすめ日本酒「有りがたし」「天恵楽[純米]越淡麗9割仕込」※こちらの商品はオンラインショップでご購入いただけます。

●甘さとコクを楽しみたい人 → 味醂で作る

室町時代から江戸時代にかけて「甘いお酒」として愛飲されていた「本格味醂」。現在でも地方によってはお屠蘇は味醂で作るのが正式とされているようですが、お屠蘇の慣習が江戸時代に広まったことを考えると、「味醂でお屠蘇」というのはその時代の名残を留めた作り方かもしれません。味醂で作るなら、アルコールが1%未満で、化学調味料や酸味料・塩・糖分などを配合した「みりん風調味料」ではなく、必ず「本味醂」を使ってください。本味醂はもち米で造ったお酒で、独特の甘さと風味を楽しめます。

本味醂の一例・三州三河味醂(角谷文治郎商店) ・福来純(白扇酒造)・八重桜(九重味醂) など

 

天恵楽 特別純米酒よしかわ杜氏本醸造●すっきり感とコク、両方とも楽しみたい人 → お酒と味醂のブレンドで作る

味醂だけでは甘すぎるけれど、甘さやコクも、すっきりした飲み口も楽しみたければ、お酒と本味醂のブレンドがおすすめ。お酒と本味醂の比率は1:1を基本に、お好みで増減してください。この場合のお酒はしっかりしたボディを持つ、淡麗系のお酒が合います。

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お正月のお屠蘇として日本酒だけでシンプルにおすすめ●屠蘇散が苦手な方 → 日本酒だけでシンプルに

お屠蘇は、西日本と首都圏中心の行事。他の地方では、屠蘇散が入らない日本酒を、お正月の祝い酒として「屠蘇酒」と呼んでいるところも多いのです。屠蘇散独特の香りや味が苦手な方は、堂々とシンプルに日本酒だけでお屠蘇がわりに。一年に一度の祝い酒です。ちょっと贅沢に、ふくよかな香りと旨みをしっかり味わえる、純米吟醸酒や純米大吟醸酒、大吟醸酒などがおすすめです。

天恵楽純米大吟醸天恵楽 純米大吟醸酒 越淡麗100%仕込天恵楽 純米吟醸酒よしかわ杜氏大吟醸酒
よしかわ杜氏の郷のおすすめ日本酒 写真左から「天恵楽 純米大吟醸」「天恵楽 純米吟醸」「よしかわ杜氏 大吟醸」※こちらの商品はオンラインショップでご購入いただけます。

 

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お屠蘇の基礎知識
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よしかわ杜氏の郷のお酒で美味しい「お屠蘇」を飲む一年の初めに、家族の無病息災を祈って飲む「お屠蘇」。
屠蘇散の中身は、山椒(さんしょう)や桔梗(ききょう)、防風(ぼうふう)、肉桂(にっけい)、白朮(びゃくじゅつ)、乾姜(かんきょう)、蜀椒(はくしょう)、虎杖(いたどり)細辛(さいしん)大黄(だいおう)などの生薬が配合されたもの。一般に販売されているものは、このうち最初の5〜6種が含まれています。それぞれが健胃・解熱・鎮咳・利尿・発汗などの効能を持つ漢方薬で、胃腸の働きを盛んにし、血行をよくし、風邪を引かないようにする効用があるようです。また、日本酒や本味醂には必須アミノ酸、ミネラルやビタミン類も含まれており、血行を促進させるアルコール分もあるので、「お屠蘇」は無病息災祈願にふさわしい飲み物と言えるでしょう。

「お屠蘇は不味い」は昔の話
今こそできる、「美味しいお屠蘇」

子供のころ飲んだお屠蘇が不味かった、とお屠蘇を敬遠する方は結構いらっしゃいます。ある意味それもそのはずで、不味かったのは、そんな方が子供時代を過ごした時期の「お酒」や「味醂」に、大きな問題があったからです。
まず、味醂です。昔のお屠蘇は本味醂を利用しましたが、昭和30年代以降、本味醂は「みりん風調味料」にとって替わられました。本味醂はお酒に分類され酒屋の免許がなければ販売できなかったため、スーパー等では、糖類や化学調味料・酸味料・塩などを配合し、アルコール分が1%未満の「みりん風調味料」しか買い求められなかったのです。特にこの時期発達した新興住宅地に移り住んだ人たちは近くのスーパーでしか買い物が出来なかったので、「本味醂」は買えず「みりん風調味料」しか手に入らないという時期が長く続きました。お屠蘇も、そんなみりん風調味料で作られることが多かったようで、こうしたお屠蘇を飲んだ子供達が「不味い」という印象を持ったのではないかと思います。ちなみにスーパー等が本味醂を扱えるようになったのは、ごく最近とも言える平成9年のことでした。

またお酒にも同じような問題がありました。戦後から昭和50年代までの日本酒は、糖類や化学調味料を添加した大手メーカーの「合成酒」が主流。これで作ったお屠蘇も、やはり美味しいものではなかったと思います。ちゃんとした本醸造酒や純米酒が普通に手に入るようになったのは、ようやく平成4年になってからなのです。

あるアンケート調査では、お屠蘇を飲む(作る)人は約30%とのこと。7割もの人がお正月をお屠蘇なしに過ごしています。それには「みりん風調味料」と「合成酒」の全盛期、不味いお屠蘇しか飲めなかった長い期間が影を落としているのかもしれません。

本当の日本酒や本味醂が手に入らなかった長い暗黒時代が終わり、美味しいお酒や本味醂が手軽に買えるようになった今、やっと「美味しいお屠蘇」が誰でも味わえる時代になったわけです。昔「不味い」と思った方は、今こそ「美味しいお屠蘇」に挑戦してみてはいかがでしょうか。

 

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