3月13日・14日3カ所で出張販売。 春の酒お味はいかがでしたでしょうか?
その1|にいがた酒の陣2010大盛況!
7回目を迎え、すっかり恒例イベントとなった「にいがた酒の陣」。新潟の蔵元が大挙集結してそれぞれのお酒をアピールするイベントです。
今年もこの週末13日・14日の2日間、新潟の蔵元91軒が参加して開催されました。当蔵では「しぼりたて天恵楽特別純米」「有りがたし」「にごり酒」「よしかわ杜氏大辛口」、「純米梅酒」「天恵楽純米吟醸」「よしかわ杜氏大吟醸」などを皆さんにお披露目しました。
初めての回は5万人の入場者でスタートした「にいがた酒の陣」ですが、年々入場者数は伸び続け、昨年は7万8千人。今年は昨年の113%増でついに8万人を越え、会場は日本酒ファンの熱気に溢れています。
日本酒の生産量は年々減少しているそうですが、この会場に居合わせると、そんなことは嘘に思えるほど。ご来場のお客様も、以前は中高年の男性が多かったのに対して、最近は老若の女性グループや中年ご夫婦や若いカップルも目立ちます。韓国や中国からお見えの方も多かったように思います。(写真)大入りの会場。熱心な日本酒ファンが各ブースに熱いまなざしを注ぎます。
とにかく皆さんご熱心で、ライフスタイルの中に上手に日本酒を取り込んでおられる方が多い印象。お友達やご夫婦で料理とともに一緒に日本酒を楽しむ。そんな生活が、確実に広がっているように感じます。そのせいでしょうか「大辛口」「にごり酒」など、日常の食事に合わせて美味しい、リーズナブルな価格の商品に、特に関心が高かったように思います。
一昔前の「日本酒ファン」は、とにかく有名ブランド以外には目を向けませんでした。しかしこの催しにいらっしゃるお客様は違います。たとえ無名でも、良いもの・美味しいもの・好みに合うものがあれば、とわざわざここに足を運び、そんなお酒に出会えれば、喜んで受け入れてくださいます。
(写真)お酒に関するご質問に追われてスタッフも汗だく。メモをとりながらのお客様も多く、お酒への興味や関心の高さに感動します。
試飲のお客様も、ただ飲むだけではなく、詳しくお米や製法などについてお聞きになる方が多く、一つ一つの蔵の個性をしっかり味わいつくそう、という意欲を感じました。
ある傾向のお酒だけを良しとするのではなく、新潟の日本酒の多様性を楽しむ、という成熟したお酒の愉しみかたも、あたりまえになってきているようです。地方の良さを感じるお酒やそれぞれのこだわり、個性の違いを愛し、楽しむ。日本酒ファンも進化しているのです。
ワインの世界では、ボルドーやブルゴーニュの一つ一つの蔵元や畑の違いを味わい、また蔵元を訪ねることが普通に行われるようになっていますが、日本酒でも、そんな時代が間近にやってくるのでは。日本酒が厳しい状況はまだまだ続いていますが、その先には、明るい未来が開けていることをしっかり感じました。
その2|表参道・新潟食楽園で試飲販売
東京のファッションの発信地・表参道で「新潟の食文化」を発信しているのが、「表参道 新潟食楽園」。表参道ヒルズの隣にあります。よしかわ杜氏の郷では、年に数回、食楽園の売場で試飲販売を行っています。
(写真左)「表参道新潟館ネスパス」の入り口。入り口前の一角では、毎週末イベントを開催。新潟の観光や産品のPRや販売が行われます。(写真右)試飲販売の際には「特設売場」が設置されます。
当蔵では、ふだん東京ではお買い求めいただけない、季節ごとの限定商品を中心に販売します。今回は、純米吟醸酒に使う酒米山田錦の玄米を使用した異色のお酒「有りがたし 搾りたて無濾過生原酒」、春だけのお酒「春かすみ ささにごり」がメイン。糸井重里さん命名の「有りがたし」は早々に完売となってしまい、うれしい悲鳴。皆様にはご迷惑をお掛けし、申し訳ありませんでした。
「食楽園」では、「有りがたし」「天恵楽 純米吟醸」が日本酒の棚に、カップ酒のコーナーに純米酒。「純米梅酒」も果実酒コーナーに置かれています。当蔵のお酒がお口に合いましたら、またぜひご利用くださいませ。
その3|NHK「ふるさとの食にっぽんの食」
今年で9回目になる「NHKふるさとの食にっぽんの食 全国フェスティバル」に今年も出展しました。
「よしかわ杜氏の郷」のお酒や特産品を沢山お買い上げいただいた皆様、コップ酒を美味しく飲み干してくださったお客様、ありがとうございました。
会場は「どーも君市場」。けやき並木通り一帯が巨大なマーケットになります。両日とも風は強かったものの、好天に恵まれ、沢山のお客様がおいでになりました。会場には様々な料理の香りが交じり合って漂い、さながら東南アジアのマーケットのよう。全国各地の生産者のブースが立ち並び、威勢の良い客寄せの声が飛び交います。お客様は何度もけやき通りを行ったりきたり。ゆっくりと買い物や、買い食いを楽しみます。
よしかわ杜氏の郷のブースです。天気が良かったので、食楽園から散歩して来たというお客様もちらほら。お酒の数々や産品の販売のほか、「よしかわ杜氏 大辛口」「天恵楽 特別純米しぼりたて」「にごり酒」「春かすみ 純米」をコップで販売。今年は桜はまだでしたが、ミモザや、春の花が代々木公園で咲き乱れており、天気も上々。ちょうど花見酒です。何杯もおかわりに並んでくださり、「全種類制覇!」というお客様や、「おいしかったからもう一杯!」と同じ銘柄を何度もお飲みになるお客様も多数おられました。「米どころのお酒はやっぱり旨いね」と、何人もの方にお褒めいただき、酒屋冥利に尽きる思いでした。本当にありがとうございます。
よしかわ杜氏の郷は「道の駅」「町の駅」として〈酒蔵の見学〉〈売店にて酒の試飲販売〉を行っております。(値段ではなく)ご自分の好みでお酒を選んでくださるお客様には(当蔵は、杜氏泣かせではありますが少量多品種生産なので)納得の味をご提供することができます。いろいろな味わいの酒をご用意していますので、お近くにお越しの際は、ぜひ足を伸ばしていただいて、じっくり味比べをしてお好みの酒を見つけていってください。また、併設のファーマーズマーケット「四季菜の郷」では、午前中で売り切れ御免の時もありますが、採れたての野菜やこだわりの漬け物、押し寿司など季節おりおりのものがたくさんございます。
まだまだ知名度の低い「よしかわ杜氏の郷」のお酒。今回も老若男女たくさんの方に当蔵のお酒をお買い求めいただき、沢山の方に知っていただくことができました。ありがとうございました。私たちのお酒が、楽しいイベントの思い出とともに皆様の記憶に残ることを願っております。
※内容はブログと重複しているものもあります。 |