よしかわ杜氏の郷通信

 よしかわ杜氏の郷のトップページよしかわ杜氏の郷通信トップ  30≫2010年2月13日

 ロハスな農村・よしかわの自然は、毎日違った表情を見せてくれます。
 私たちはそんな移り変わる自然の姿を目にしては、喜んだり悲しんだり…自然と喜怒哀楽を共にする暮らしをしています。
 そんなよしかわの姿をほんの少しですが紹介していきたいと思います。
 お気に召しましたら「よしかわ」に一度遊びにきてください。

雪室「雪室熟成酒」の準備は万端!

ここ数年暖冬が続き、雪の少ない冬にすっかり慣れてしまっていましたが、今年は久々の大雪。
道の駅よしかわ杜氏の郷では、構内の雪下ろしや雪かきに追われる毎日です。
そんな中、雪の晴れ間をぬって、「雪室」への雪の搬入を行いました。初夏に販売開始の「雪室熟成酒」の貯蔵のための作業です。

雪室は尾神岳の山深くにあります(写真)。雪室熟成酒は、まず雪室の奥に充分に雪を詰め込み、その後瓶に詰めた無濾過生原酒を搬入し、さらに瓶の上に雪を被せてそのまま初夏まで静置します。この雪はほとんど溶けることなく、6月になっても室の中は摂氏2度の温度に保たれたまま。この環境が、新酒のフレッシュさと熟成の深みを併せ持つお酒を育てるのです。今回の作業は、その第一段階というわけです。

雪で出来た大量の氷が、夏まで室の中の低温を維持してくれるのです。沢山の雪も、固めれば驚くほどの少量に。この作業を何度も繰り返して室の中を一杯にしていきます。朝から夕方までの作業で、皆、汗びっしょり。しかしおかげで雪室の準備は万全となりました。

この後はお酒の搬入を行い、さらに雪を詰めて初夏まで室の扉を閉ざします。昨年収穫の酒米は最高の状態となり、この厳冬で最上の条件での醸造が行え、新酒の味わいは上々。大雪のため今年の雪室のコンディションも最上です。
ベストな条件がいくつも重なった今年の「雪室熟成酒」。6月にどんな味になってくれているか、今から楽しみでなりません。

1. 積もった雪をトラクターに着けた整地ダンプに載せ、雪室の中に運んでいきます。
積もった雪をトラクターに着けた 整地ダンプに載せ、雪室の中に運んでいきます。
2. 運んだ雪を雪室の最奥部まで運び、除雪機(ピーター)を使って天井まで積み重ねていきます。
除雪機
3. ふわっとした雪を、氷のように硬くなるまでしっかりと踏み固めるのが肝心。
ふわっとした雪を、氷のように硬くなるまでしっかりと踏み固めるのが肝心。
4. 瓶に詰めた無濾過生原酒を搬入し、さらに瓶の上に雪を被せてそのまま初夏まで静置します。(写真は昨年のもの。昨年は小雪で雪の確保に苦労しました。)
雪室写真

※例年、6月中旬頃より出荷を開始しています。商品がなくなり次第販売終了です。

雪室熟成酒「有りがたし」商品写真天恵楽雪室熟成商品写真

 

ところ変わって、こちらは
道の駅よしかわ杜氏の郷の無料休憩所の前。
除雪した雪は屋根の近くまでの高さになりました。
雪で看板も見えない状況ですが、中は温かくして、お客さまをお待ちしています。雪の中の運転は疲れるもの。お近くをお通りの際はどうぞ車をおりて、ゆっくり休憩していってください。

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