「雪室熟成酒」の準備は万端!
ここ数年暖冬が続き、雪の少ない冬にすっかり慣れてしまっていましたが、今年は久々の大雪。
道の駅よしかわ杜氏の郷では、構内の雪下ろしや雪かきに追われる毎日です。
そんな中、雪の晴れ間をぬって、「雪室」への雪の搬入を行いました。初夏に販売開始の「雪室熟成酒」の貯蔵のための作業です。
雪室は尾神岳の山深くにあります(写真)。雪室熟成酒は、まず雪室の奥に充分に雪を詰め込み、その後瓶に詰めた無濾過生原酒を搬入し、さらに瓶の上に雪を被せてそのまま初夏まで静置します。この雪はほとんど溶けることなく、6月になっても室の中は摂氏2度の温度に保たれたまま。この環境が、新酒のフレッシュさと熟成の深みを併せ持つお酒を育てるのです。今回の作業は、その第一段階というわけです。
雪で出来た大量の氷が、夏まで室の中の低温を維持してくれるのです。沢山の雪も、固めれば驚くほどの少量に。この作業を何度も繰り返して室の中を一杯にしていきます。朝から夕方までの作業で、皆、汗びっしょり。しかしおかげで雪室の準備は万全となりました。
この後はお酒の搬入を行い、さらに雪を詰めて初夏まで室の扉を閉ざします。昨年収穫の酒米は最高の状態となり、この厳冬で最上の条件での醸造が行え、新酒の味わいは上々。大雪のため今年の雪室のコンディションも最上です。
ベストな条件がいくつも重なった今年の「雪室熟成酒」。6月にどんな味になってくれているか、今から楽しみでなりません。
1. 積もった雪をトラクターに着けた整地ダンプに載せ、雪室の中に運んでいきます。
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2. 運んだ雪を雪室の最奥部まで運び、除雪機(ピーター)を使って天井まで積み重ねていきます。
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3. ふわっとした雪を、氷のように硬くなるまでしっかりと踏み固めるのが肝心。
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4. 瓶に詰めた無濾過生原酒を搬入し、さらに瓶の上に雪を被せてそのまま初夏まで静置します。(写真は昨年のもの。昨年は小雪で雪の確保に苦労しました。)
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※例年、6月中旬頃より出荷を開始しています。商品がなくなり次第販売終了です。
ところ変わって、こちらは
道の駅よしかわ杜氏の郷の無料休憩所の前。
除雪した雪は屋根の近くまでの高さになりました。
雪で看板も見えない状況ですが、中は温かくして、お客さまをお待ちしています。雪の中の運転は疲れるもの。お近くをお通りの際はどうぞ車をおりて、ゆっくり休憩していってください。
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