数多くの蕎麦の名店がひしめく東京。その中でも神田は江戸蕎麦ファンにとっては特別な場所です。その一角にあるのが<そば酒房 福島>。全国の特産品を紹介するアンテナショップ<生活の森>に併設され、美味しい十割蕎麦とおつまみ、そしてお酒で帰宅前のサラリーマンやOLでにぎわう、ほっとするお店です。
このお店では<蕎麦打ち講習会><蔵元の話を聞く会>が毎月開催され、「日本の食」への関心の普及につとめています。
4月4日、よしかわ杜氏の郷は「蔵元の話を聞く会」に初参加。搾りたてのお酒と地元のうまいもんを堪能していただきました。
ご用意したお酒は、ささにごり純米酒「春かすみ」、にごり酒「雪あかり」、「天恵楽 純米しぼりたて」「有りがたし しぼりたて 無ろ過生原酒」「よしかわ杜氏大辛口」の5種。「大辛口」は冷やとお燗を飲み比べていただきました。
お店の料理は「松本産なめたけ入り卵焼き」「長岡産ぼうだら」「紋別産かまぼこ」「富山産ほたるいか」「石巻産めぬき鯛西京漬」。それによしかわから運んだ食材、名産の「自然薯のすりおろし」、旬の山菜「あさつきの酢味噌あえ」「ふきのとうの天ぷら」、よしかわ杜氏の郷の酒粕を使った「粕漬けたくあん・なす」「冬菜のからしあえ」などを加えて、まさに全国のうまいもんの競演です。
お客様は満席。はじめは皆様緊張しておられ言葉も少なかったようですが、料理とお酒がすすむうちに、「このお酒は山菜と合うね」などと知らない同志が言葉を交わしあい、越後に来られたことのある方は越後の風物や食べ物の話題で盛り上がるなど、和気藹々に。これもお酒と美味しい料理の効用です。
皆様にお酒をお注ぎしながら、越後よしかわの風土や米作り・酒造りへの思いなどを語らせていただきましたが、熱心にお聞き頂き、また鋭いご質問をしばしば頂戴し、東京のお客様の地方の食物やお酒への関心の深さに感銘を受けました。また、生産者の声をしっかり受け止めてから私たちのお酒や産物を納得して味わってくださる方が多いことにも勇気付けられました。地方の生産者にとってお客様の声を聞き、またじっくりと話を聞いていただくのはなかなかない機会。それをこのような楽しい雰囲気で経験できたことはうれしい限りです。ご参加頂いた皆様、まことにありがとうございました。 |