「至高のホテル」に、「有りがたし」お目見え! 2007年1月24日(水)レポート
「最高のホテル」として世界的に有名な「ザ・リッツ・カールトン」。
その[サービスを超えるホスピタリティ]は世界随一と言われ、
[一度は泊まってみたいホテル]として憧れの的になっています。
その日本第一号「ザ・リッツ・カールトン大阪」に、「よしかわ杜氏の郷」の「有りがたし」が登場しました。
ホテル内の日本料理店「花筐(はながたみ)」が主催する、
イベント「吟醸蔵と日本酒のマリアージュ〜新潟珠玉の逸品」への出品です。
このイベントは、京懐石料理とともに新潟を代表する吟醸酒の数々を味わい、
蔵元と語り合うという、ザ・リッツ・カールトン初の試み。
そこで「有りがたし」を新潟酒の一つとしてお選びいただいたのです。
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このイベントのために選ばれたお酒は、妙高山(妙高醸造様)、八海山(八海醸造様)、吉乃川(吉乃川様)、菊水(菊水酒造様)など、越後の名だたる酒蔵ばかり。各蔵元様は選り抜きの淡麗辛口の吟醸酒を出品されましたが、「よしかわ杜氏の郷」は、〈淡麗辛口〉とは別のお酒の美味しさをお客様に味わって頂こうと、〈濃醇旨口〉「純米・有りがたし」(山田錦・90%精白)のお燗酒をご提案しました。
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ガラス越しに見える日本庭園の佇まいも美しい「花筐」に、40名を超えるお客様が集い、
上村一美料理長がこの日のためにより抜いた素材を用いて技を振るった料理の数々が供される中、
各蔵元が客席をまわってお酒をご紹介していく、という趣向。
お客様一人ひとりに「有りがたし」の名前の由来や、独特の味わいについて、料理との相性など、
じっくりご説明でき、またご感想やご意見も伺うことができました。
お酒といえば「大吟醸」「淡麗辛口」がよしとされる中、錚々たる蔵元の吟醸酒に混じって、
全く正反対の「濃醇旨口」をどのようにご評価いただけるかと楽しみでしたが、お客様の反応はOK!
「有りがたし」の名前については「名前が良い、覚えやすいね」味わいについては「旨みがあって、好きな味」など、
多くのお客様に「有りがたし」は、好感を持って受け入れていただきました。
ご参加のお客様は女性の方が多く、「料理を美味しいお酒とともに楽しみたい」というタイプ。
〈淡麗辛口〉〈大吟醸〉だけでない日本酒の多様性が、
このようなお客様によって受け入れていただけることに、とても力づけられました。
料理に合わせて甘口・辛口や香りの違い、酸味や苦味の違うワインを飲み分けるのはもう常識。
日本酒でも本当はそんな楽しみ方が可能です。
自分に合った美味しいお酒を選び、時・場所・料理を考えて国酒〈日本酒〉を使いこなす。
今回のようなお客様の存在は、
そんな新しいお酒の楽しみ方のスタイルが求められていることを示しているのかも知れません。
しかしワインの世界に比べて、好きなお酒を選ぶための情報量が、日本酒には圧倒的に不足しています。
ワインと同様に日本酒を楽しんでいただくためには、
私ども蔵元から、情報発信や料理にあったお酒のご提案など、
お客様に様々な角度からお酒を体験していただく機会を
もっともっとご提供していかなければと、思いを新たにしました。
↑当日のお客様の様子。 |