よしかわ杜氏の郷通信

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 ロハスな農村・よしかわの自然は、毎日違った表情を見せてくれます。
 私たちはそんな移り変わる自然の姿を目にしては、喜んだり悲しんだり…自然と喜怒哀楽を共にする暮らしをしています。
 そんなよしかわの姿をほんの少しですが紹介していきたいと思います。
 お気に召しましたら「よしかわ」に一度遊びにきてください。


実り間近な五百万石 | 青大豆の生育状況山田錦の開花五百万石の刈り入れ

▽8月27日撮影
実り間近な永田農法五百万石

高級酒米・五百万石の生産日本一を誇るよしかわでは、稲の実りの季節を迎えつつあります。全国的には長雨のため作柄が不良と伝えられていますが、よしかわでは稲の開花を迎えた8月ころから好天が続き、まずまずの作柄の見込みです。永田農法では水遣りや施肥を極力控えて稲の根をたくさんしっかりはやさせます。五百万石もこの暑い夏、一生懸命土から栄養を吸収し、穂を出し、花を咲かせ、実をつけはじめました。稲は8月の上旬に穂の先に小さな白い花が咲き、受粉を開始します。受粉が終わると、稲の粒が徐々に大きくなります。粒が小さいうちは、指で潰すと白い液体に過ぎませんが、これがやがて大きく硬くなり、米らしくなっていくのです。8月の終わり、稲は徐々に黄色く色づき始めました。収穫まではもう一歩。あと一週間もすれば田圃は一面黄金色に染まります。
 五百万石の稲穂

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▽8月27日撮影
青大豆も順調。
6月の終わりに土寄せが終わると、大豆はたくさんの葉をつけ始め、やがて畑一面が葉で覆われたようになります。この時期には「ジャックと豆の木」さながら、日に日にぐんぐん大きくなっていきます。豆の成長は、とても早いのです。

やがて8月になると花が開き始めます。といっても花畑のようにはなりません。葉をかき分けると、低いところにひっそりと咲いているのが見えるのです。小さな白い花です。それから数週間すると、花があった場所には小さな「若ざや」がつき始めます。さやの中にはきれいなヒスイ色をした小さな豆が入っています。これが9月から10月下旬にかけて、ゆっくりと太っていきます。

永田農法の青大豆の特徴は、細かい根をたくさん生やして、一杯の根粒菌をつけること。この根粒菌が窒素をどんどん作り出し、それが豆に送られていき、コクのあるおいしい青大豆ができるのです。



この「若さや」の中に小さな豆が入っています。9月から10月下旬にかけて、ゆっくりと太っていきます。花は…見えるような見えないような…?

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▽9月9日撮影
山田錦の開花
よしかわでは、9月の2週目のはじめ頃から五百万石の稲刈りが始まりました。ちょうどそのころ、最高級酒米「山田錦」の開花が始まりましたので、稲の花の姿をご紹介しましょう。
「稲の花」というのはとても地味で、花びらはなく、もみが縦に割れて(「えい」といいます)、その中から白いおしべが飛び出してくるだけ。しかも午前中の9時から12時ごろまでの間の1〜2時間ほどしか咲いていません。時間が経つと「えい」は閉じてしまい、2度と開かないのです。稲に花らしい花がないのは、受粉を虫や風に頼らない、自家受粉だから。開花の前に「えい」の中でおしべの花粉袋が開いてすでに受粉が行われているのです。
山田錦はこれからほぼ1ヶ月かけて実(米)を充実させていきます。良い酒米を造るためには、これからの時期の世話が大切。田に水を入れる時期や量など、農家の腕前のふるいどころです。


側の用水路ではめだかも健在。元気に泳ぎまわっています。

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▽9月9日撮影
五百万石の収穫
永田農法栽培の五百万石の収穫が始まりました。収穫直前の大雨にもかかわらず、重たい稲穂をつけた五百万石は倒れることもなくしっかりと立っています。まず田圃の四隅を鎌で刈り、それからコンバインで収穫していきます。


酒米として重要なのは芯白の大きさ。
くっきりとおおきな芯白ができています。


穂に成った米粒はひとつぶひとつぶがしっかりと熟成して、くずになる米は殆どありません。


質の良いお米を収穫するためには、収穫のときまで稲を枯らさずに、生きたままの状態を保ち、米をぎりぎりまで熟成させます。鎌で刈ると、枯れた稲は抵抗感がありませんが、生きた稲はしっかりした抵抗があります。


たくさんのひげ根が永田農法米の特徴。しっかりと土の中に伸びていき、自力で一生懸命に栄養や水を吸収し、そのため健康な稲になり、健全な米ができるのです。植物本来の生命力を蘇らせて育てる永田農法米の美味しさの秘密です。

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